Published: December 12, 2017
GoogleとTemasekが12日に公表した東南アジアのインターネット経済に関する共同レポート「e-Conomy SEA Spotlight 2017」は、東南アジアのインターネットエコノミーは2025年に2000億ドル規模に達すると予測している。昨年のレポートから予測値を変えていない。昨年のインターネットエコノミーは308億ドルから今年は495億ドルと50%近い成長を遂げている。
レポートはGoogleと東南アジア金融のハブであるシンガポール政府系投資企業Temasekが共同で行うもので、同地域に関するさまざまな統計がノイズを気にしないと行けないものである中で、とても信頼性が高いものだ。本文中のテーブルのすべてはレポートから抜粋した。
米国、中国と比較するとベンチャーキャピタルのGDP比はまだ成長余地があるかもしれない。2016年以降地域に注がれたベンチャーキャピタル120億ドルの多くは「ユニコーン」に集中している。今後は裾野への拡大が課題になるかもしれない。
またレポートは地域出身のテック人材が不足している点を懸念している。特にシニアエンジニアレベルは本当に不足しているという。これはGrabやGo-Jekがトップ・エンジニアタレントが集結する中国、インド、米国というハイテク・ハブを開設することを促した。一例として、Grabはシンガポール、北京、シアトルのR&Dセンターでの研修の機会を通じて、アジアのエンジニアに世界的に競争力のある技術を持つことを支援している。
Image by Jamie T (pexels)